■富士急ハイランド

ドドンパ
みなさんご存知、FUJIYAMAができた5年後の2001年に登場。速いことはいいことだ、とばかりに、とことんスピードを重視したコースターです。スピード重視の急加速コースターというと、Kingda Kaや日本ではザターンなんかが思い浮かぶ人もいるかもしれませんね。しかし、このコースターの原型はアメリカにあるHyperSonic XLCというコースターで、それらとはまったく仕組みが異なる、別もののコースターです。



コースレイアウトはいたって簡単。どっかんと加速してながーい直線の後、大カーブして垂直タワーを抜けたらほぼ終了。第一入園口側から第二入園口側まで園内を端から端まで使ったコースレイアウト。そういやこれも結構特徴的ですね。園内ほとんどの場所でライドがかっとんでく姿が拝める感じ。



駅舎は恐ろしく殺風景。どうみても怪しげな工場です。キューラインは工場裏の閉鎖空間にあり、乗車の回転が悪い為、この閉鎖空間だけで軽く2時間、3時間待ちの列が形成されます。工場の中に入ると外観そのままの殺風景さ。さらに「ド・ドン・パ、ド・ドン・パ・・・」という洗脳音楽が絶えず流されており、気が滅入ること請け合いです。これはなんとかならんかね・・・ってのが大方の意見ではないかと。やっと入り口直前までこぎつけると、全面真緑の目にやさしいんだかわるいんだかよーわからん空間。そしてやっとの思いで乗り場に案内されると・・・・



ぎゃぁ。今度は真っ赤。もうここまでくるとふにゃふにゃです。で、まあここまでくればすぐに乗れます。気を取り直してライドを見てみましょう。2×4列の構成。急加速時の頭(ていうか首)の保護のため、ヘッドレストが高い位置まであり、先頭以外だと視界わ るし。例によってシートは選べませんが、ここは是非先頭に乗りたいところです。加速時の迫力が違います。



シー トはこんなの。装着すると写真右な感じです。ずっぽり深いシートが特徴的。足は2つのハーネスでがっちがちに固められちゃいますが、いざ発車してみるとこれは見た目ほど気にならなかったりします。しかしハーネス自体は重く、結構がっつり押さえられてる感あり。それでもショルダーハーネスはないので、まあよしとしますか。



スタートすると90度ターンしてこんなトンネルで停止。スタートを待ちます。ここでも例の洗脳音楽が流れ、緊張感が高まります。そしてカウントダウン、3・2・1・・・・・



「ドドンパァーー!」の掛け声と同時にスタート。スタートから1.8秒で172km/hまで一気に加速です。いやもーばかみたいな加速。ものすごい力でガーン!っと背中を押された感じ。このトンネルの中から発射、って演出も成功ですね。一気に視界が開ける感じは爽快感をアップさせています。




登場以来、速度こそ抜かれたもの、この加速度は今だに世界一(2007年12月現在)。冒頭でKingda Kaやザターンとは別物だよってなことを書きましたが、大きな違いの一つがこの加速の方法。ザターンがモーターでワイヤーをひっぱって加速させているのに対して、ドドンパは圧縮空気の力で加速。な ので一瞬で爆発的な加速力が得られるわけですね。そのかわり最初にどっかんと加速したら後は減速するのみなわけで、ザターンのようなのびるようにぐんぐん加速する感じは味わえません。しかもドドンパは普通のコースターと違って車輪がゴムタイヤ製のため、減速するのが早かったります。この違いは「どっちが良いか」というよりも「どっちが好きか」という感じで、ここが各急加速コースターの味わいの差ではないかと。




発射後まず待ち受けるのはゼロGフォール。ゆるくて長い下り坂をすんげー速度で通過することで長いゼロG(浮遊感)が感じられるという代物。たしかに浮くような感覚はありますが、あんまり気持ちのいいものではないです。恐らくあの重たいハーネスが急加速で下がってぎゅうぎゅうに締め付け状態なのではないかと。浮こうとはしているものの、ただハーネスに押し付けられるだけというか。ザターンの最後のキャメルバックのとこにも似た感覚。ていうか直前の加速のインパクトが大きすぎてこんなエレメントあったのすら知らんがな、って人がほとんどではないですかね。



ゼロGフォールを過ぎると右へ高速大半径カーブ。まだまだ速度を持続した状態で気持ちいい高速カーブが楽しめる・・・はずなんですが、振動がかなり激しく気持ちよくない。もう頭痛がするくらいの振動。できた当初はこんなだった記憶じゃないんだけどなぁ。






そ してやってくるのがウリのひとつである垂直タワー。こんな感じでタワー突入直前はトンネルになっており、トンネルを抜けるといきなり垂直タワーが目の前に現われてぐぁっと上昇。頂上直前あたりでブレーキがかかります。コレが問題。まー痛いですわ。がっくんがっくんとハーネスに押し付けられます。そんでもって垂直落下。垂直落下つっても高さがないので落下感ほとんど感じられず。見た目のインパクトにしてはなんのことはない乗車感だったりします。垂直タワーを下るとまたトンネルに入るのがみえますね。



トンネルを抜けると低空で左ターン。その後ゆるい上り坂を登る感じでスピードを落として行きます。




十分速度が落ちたあたりでライドフォトをパチリ。でっかいカメラのオブジェにカメラが仕込まれてます。ここまでくればだいぶ落ち着いているはずですので、好きにポーズが決められるはず。ライドフォトという意味では疑問が残りますが。



坂を上りきるとブレーキング。ターンをしながらホームへと戻っていきます。徐行状態になっているのに、妙にカントのついたターンなので意外にこのターンで怖がってるひともたまに見受けられたりします。




あまりにも短いコース、期待が寄せられる垂直タワーもいまいちってことで、純粋なコースター的楽しみは薄いといわざるを得ないでしょう。ただし、ロ ケットスタートの迫力・爽快感は格別。これがこのコースターの全てといっても過言ではないかと。あとのコース展開はおまけ程度に考えてください。これのためだけに乗る価値はあると感じます。もうなんていうかコースターというより、一瞬の衝撃を楽しむフリーフォールライドのような感覚で乗ったらいいのかも。



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