■東武動物公園

カワセミ
2008年3月2日オープンのカワセミ、正式名称「新滑空水上コースター カワセミ」です。セミといってもミンミンいわれて暑さが増したり、夕方にカナカナいわれて、もの寂しくなったりするアレじゃなく、鳥の名前ね。





東武動物公園お得意の水上への設置。カワセミは水面近くを飛び回る鳥ってことで水面すれすれをアップダウン・急旋回して滑空するようなカワセミの動きをイメージさせるコースレイアウトになっています。
このコースター、高さ33.2m、速度87.2km/h・・・なーんて感じでスペックを眺めてるだけだとなんとも盛り上がらない感じ。んがしかーし、そんなんじゃ絶対判断できない。コースターはスペックじゃないよ、のお手本みたいなコースターです。



ホームはこんなの。緑で黄色ですな。何のイメージなんだろうか・・・まあ、あまりコメントもないな。



ホー ム内はこんな。シート列毎に荷物入れがあり、乗るライドの色と同じ色の荷物入れに荷物を入れましょう。ってことなんで赤と青のライドが存在し、2両運行が可能となっています。ちなみにオープン後しばらく経ってからいってみたら、写真の荷物入れはつかわずに、上に百均のプラボックスみたいのが置いてあってそれが荷物入れに・・・まあ使いづらかったのかしらね。
乗車は前から順に指定されます。がら空きの状態でも変わらず指定されたのでなかなか徹底しているようです。でもレジーナなんかは自由にえらべるのでカワセミも将来的には?なんて期待はありますかね。





ライドはこんなあんばい。フリークの皆さんにはおなじみの、サンダードルフィンと同じインタミン製のライドです。完成イメージ図ではショルダーハーネスがあったもんでがっくりきてたんですが、できあがってみたら見事サンドルタイプのショルダーハーネスなし。よかったよかった。ショルダーハーネスありだったらもう、魅力半減どころじゃ済まないっすよ。編成は4両と、短めです。



ところで、カワセミって英語でキングフィッシャーっていうらしい。オープン日のときは出発時に、
 スタッフ「キーング!」
 ゲスト「フィッシャー!」
なんて掛け声を試みてたんですが、スタッフのテンションも中途半端でゲストのノリもわるく、なんともこまった空気。後日行ったらみごとなくなってました。
巻き上げはサンダードルフィンと同じくワイヤー吊り上げ式。サンダードルフィン同様、ホームを出た直後に急角度で巻き上げ。なかなかの速度でぐんぐん上っています。



んでもってファーストドロップ。まあ規模相応といったところですが、乗ってみると結構いい角度で落ちてます。後部座席なら、ぷっかり浮いて、短いながらもなかなかの落下感が楽しめます。てか、まて、なんかおかしい。ん?「音 が し な い」。走行音が皆無です。すっげー静か。USJのHDRと同じか、それ以上じゃないかと思う静かさ。当然ながら乗車感覚も超なめらか。



ドロップ直後には水面すれすれを大きくバンクカーブ。「水面すれすれ」と書きましたが、落下点付近にはでっかい基礎みたいな地面があるし、水面からもそれほど近いわけでもないので、じつは水面すれすれ感はあまり感じられません。速度はおそらく最高速でしょうから、その状態でのバンクカーブ、そこそこのプラスGが味わえます。バンクカーブへの進入はとっても滑らか、体に負担はありません。



バンクカーブを抜けると、バンクカーブからの流れでぎゅーんと上昇、てっぺんできゅいんと方向を変えて逆方向にカーブしながらドロップするようなエレメント。基本、キャメルバックみたいなもんだからエアタイムが期待されるわけですが、さてさてちゃんと浮くかなー、っと・・・・えええぇぇ?!なにこれ?!すげー浮く。マイナスGの強さだけでいったら、国内ではかなり浮くコースターであるUSJのHDRを完全に凌駕してます。



次にくるのはこんな見るからに浮きそうなキャメルバックなわけなんですが、当然のごとく激浮き、ていうかもう浮いてるというより上に吹っ飛ばされてるといったほうがいいかも。マイナスGでラップバーにもも打ち付けます。ここであたしゃーアレが頭をよぎったよ。アレですよアレ、SFNEのSuperman Ride of Steel。さすがにアレよりはマイルドだとは思うけど、ほんとアレ以来の感覚です。


キャメルバックの後はまた水面すれすれバンクカーブで360度方向転換。そんでもってさっきの、てっぺんで方向を変えるエレメントを低くしたような感じのこんな切り替えしのエレメント。低いってことはスピードが乗ったままこのきゅいんと方向転換を越えるわけですよ。さっきのエレメントでは高さがあるので頂上付近では速度も抑えられてそれほどでもないわけですが、こちらは怒涛の勢いで振られます。しかも変わらぬ浮きっぷりで、浮きーの振られーの大忙し。脱力して上半身でろんでろんの状態で油断してると体変な風にひねったまま振られて戻らなくなります。ていうかなりました(笑)。


その後も同様切り替えしのエレメントが2連続。しかもさらに高度が低くく、高速のままぎゃんぎゃん振られます。なんだかFUJIYAMAのサーフィンコースにも似た感覚ですが、あれはひねってないからコース的にはこっちのほうが無理な動きのはず・・・なのにとっても滑らか。こんなコースをこんな速度で走ってるのに体へのダメージは少ないです(過度の脱力しなければね)。


その後またまた低空で360度ターンしてきた方向に戻る感じで小ぶりなキャメルバックが2回。ノーマルなキャメルいバックでひねりは無しです。もちろん気持ちよく浮きますが、前半より多少マイナスGがマイルドになっているような気がします。が、むしろちょうど良くなってる感じ。


最後にもう一度360度ターンしてからふわっと上昇して終了。このふわっと、も浮きそうですが、残念ながらここはイマイチ。

このコースター、発表当初ファミリー向けコースターみたいなことをオフィシャルで言っていましたが、とんでもない。こんないいものお子様だけのものになんてさせておくものか(笑)。なんていうかとにかくテンポがいい。息つく暇を与えずスピーディー、かつリズミカルな展開が気持ちいい。そしてなめらか走行、ありえないマイナスGと、小規模ながらぴりり・・どころじゃねーや、もうびりびりにスパイスが効いた優良コースターです。スペックや外から眺めててもこのコースターのすごさは絶対分かりませんよ。さぁ、とっとと、乗った乗った。



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