■「ええじゃないか」プレスプレビュー [Page3]

5.試乗(前半)
やってきましたいよいよ試乗。さんざん予習したハーネスをかっちり閉めてスタンバイOK。「安全バーをしっかりつかんで・・」云々、お決まりの注意説明が終わると、オペレーターがおもむろに・・・「スタートするけど、ええかなー?」。答えはもちろん「いいともー!」じゃなかった、「ええじゃないかー!」。ここは一つ恥ずかしさを乗り越えて右こぶしをあげて叫んでみましょう。

これが
ぶいーんと下がる

ぶちぎれたおたけびをかました後は、まずは足元の台が下がって完全に足ぶらぶら状態に。この状態で後向きにしゅっぱーつ。っと、出発前にここで一つおことわり。私、本家Xには未乗車です。なのでXとの乗り比べはできません。ちなみに[Page4]で乗車ムービーを公開しています。これを見ながら読むと、臨場感抜群でとっても分かりやすいかも。



後 ろ向きにスタートするとまずは右にターンして巻上げ開始です。この右ターンではいきなり座席が反転し、さかさま状態に。いきなりインパクトを与える小技です。ちなみにギネス記録の回転数14回転ですが、座席の回転の定義は足が頭より上になったら1回転ということだそうです。そう、すなわちこのさかさま状態も1回転にカウントされるってこと。そう聞いてしまうとなんだかなーって感じだけど、んなこたーどうでもいいのです。後ほど解説しますが、元々このコースターギネスの14回転というのは乗車感覚にそれほど影響を与える記録ではありません。今回のギネスはあくまで話題性のための記録と考えてよいかと。そんなことよりなにより、実際乗車して純粋にこのコースターのすごさをかみしめていきましょう。



右ターンが終わるとシートがクルリと戻って巻き上げ開始。巻き上げ中はこのように坂に水平に寝たような状態。なかなか新鮮な巻上げですね。とってもリラックスな姿勢でいい景色を堪能しているうちに地上76mに到着〜。このスペックはFUJIYAMAの79mに迫るもので、十分な迫力。


頂上はこのように、うにうにとM字っぽくなってます。最初にちょこっと落ちてまた一度あがるわけですが、最初のちょこっとで結構スピードに乗ってきます。その状態でドロップ!となるわけなんですが、ここで早速シートの回転が。さてどうなるか。





こ うなっちゃいます。なんとファーストドロップは真下を向いてうつぶせのような状態でドロップです。しかも、ドロップ角度は公開はされていないものの、ほぼ90度でしょう。シートが回転するタイミングはちょうどファーストドロップ前の山を上り始めるあたり。クルリと前転、ここからすでに下向きの状態で、ドロップしていく様をじっくり眺めることができるというすばらしい仕組み。なんていうか足元からドロップのレールがずずずずずーっと現れてくるような感覚です。


ファーストドロップの後はこのようなでーーっかいインサイドレイブンターン様がお待ちです。ファーストドロップを落ちている格好のまま突入すると・・・やばいのはわかりますね。ハーネス方向にモロGがかかってしまって、きっと耐えられないでしょう。ってことでドロップの直線部分の中盤当たりでシートが前転。曲線のレールに突入するころには背中でGを受ける形になっています。落ち始めて結構早い段階で回転が入ってしまうので、ファーストドロップの落下感はあまり印象に残っていません。それよりも視覚効果があまりに刺激的なので、ファーストドロップはありえない視界を楽しむってのが正解かもしれません。


そして最下点に突入。このあたりが最高時速126km/hでしょうか。FUJIYAMAは130km/hだから、なかなかのスピードが出てるってことです。まぁ、乗ってるともはやそんなことはどうでもよくなってますけどね。


シートはそのままの状態でインサイドレイブンターンの上昇部へ突入。シートがそのままってことは、体が徐々に起きた状態になりがらぐんぐん上昇していく感じってこと。普通のコースターなら絶対にありえない動きです。

頂上で回転中

インサイドレイブンターンの頂上に達するころには速度も抑えられて、Gが感じなくなります。っていうかすげー浮く。しかも、インサイドレイブンターンの頂上に到達する手前から下りにはいるまでに、後転する感じで1回転。圧倒的な浮遊感の中、クルリと回転。これは気持ちいい。本家Xではこの部分は回転せずにフライングコースターのような感じの腹ばい状態で、ふわーっと飛行感覚が味わえるらしく、乗車経験アリの方によるとここで回転してしまうのはちょいと残念とのこと。私も乗車前はそう思っていましたが、いざ乗ってみると回転するのもこれはこれでイイ。まさに新しい感覚です。心配されていた、いびつなレイブンターンの形状も特に乗車感覚には特に影響なかった感じ。


回転を終えて気づくと、地面が迫る!ここはインバーテッドと同じような姿勢で通過。ちなみにこの辺でライドフォトをパチリ。たぶん上の写真で支柱にくっついてるちっちゃい白いやつがカメラかな?レール右側にもカメラがあり右側のシートの撮影はそちらのカメラです。比較的余裕があるところだとおもうので慣れてくればにっこりポーズを決められるはず。それからここで気づいたかもしれませんが、このレポート内で使用している写真はレールの右側シートからの視点と左側シートからの視点の写真が混在しているので混乱しないでね。

進行方向逆から望む

360度ツイストに突入直前

次にやってくるのは360度回転のツイスト。完全に1回転のねじれです。ツイスト中はシートも前転で一回転します。えー!そんなことしたら分けわかんない、どうなっちゃうのー?と思いますよね。でも実際乗ってみると、あら不思議。コースのねじれとシートの回転が互いに打ち消しあうような感じになり、頭が下のさかさま状態になることはありません。意外よねー。乗車感覚としては、どんな動きかというと、前向きだったのがレールの上を傾きながら水平方向に右回りして後ろ向きに、すると今度はレールの下を左回りして前向きに戻る・・・っと、言葉では説明しきれませんね。あ、この動きはエレメント突入直前に進行方向右側の席だった場合ね。逆側だと、一回目と二回目レールの上下が変わる・・・のかな?よくわかんねーっす。頭じゃ理解しにくいです、この動き。

また、ここではエアタイムが味わえます。浮きながらぐおんぐおんと振られて、レールの周りを飛び回っているような不思議な感覚です。説明会のときに宮田さんが、アニメの空中戦を体験しているようだ、なんていってましたが、まさにそんな感じ。はっきり言ってインバーテッドで味わうゼロGロールなんかより全然体の負担が少ない快適なエレメントになっています。

ここでギネスの14回転に話を戻すと、このツイスト中はコースのねじれ+シートの回転で結構な回転数を稼いでいるわけです。でも乗車感覚としてはぜーんせん回転しているという認識は無い。このへんがギネスの14回転というのは乗車感覚にそれほど影響を与えないって言った理由です。

ちなみに資料によると、このエレメントは「フルツイスティング(360度ねじり回転)&フルフロントフリップ(360度前方回転)」ってのがオフィシャルな名称のようです。

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