■アメリカ絶叫ツアー2011 [Page4]

■4日目
【今日の予定】
Holidayworldかkings Islandに思い残しがあればそれを消化したのち 、次の目的パークであるDollywoodに向けて移動。

んが、昨日の状況からそれどころではないはず、っと起きてみると昨日に比べて画期的に症状が良くなっている。なーんだ、やっぱり休ませれば復活するんじゃん。それでもパークに行って楽しめるほどの復活ではなさそうだし、今日は移動日にして足を休ませることに。予定では途中に宿をとっていたんだけど、一日移動日なら一気にDollywoodまで行っちゃいましょ、ってことにして270マイル余りのロングドライブに出発。

 


ホテルの変更したり、食料買ったり、湿布を探し回ったり、Red Bullでけー、とかしてるうちに時間が経ち、実際出発したのは午後。
 




途中、おぉすげーアメリカンな牧場風景だー、とか微妙に観光交えつつ、ちんたら向かっていたら到着時はどっぷり日が暮れた時間に。

Dollywood周辺、面白そう街だこと。車で流してるだけで立体コースなゴーカートやら、アトラクションぽいのだったりがみえてたまらん雰囲気。こりゃー明日は無理にDollywood行かなくても一日遊べそうじゃん。Dollywoodをあきらめる気にさせるくらいに興味あるものはないかと、ホテルにある大量のパンフを物色しながら、明日の予定変更の策を練る。




んがしかし、ここから事態は急変する。足の痛み大復活である。いや、ホテルついたころにもすでに結構やばげだったんだけど、夜が更けていくごとにそれはそれは激痛に。明らかに膝が太く見えるくらいに腫れてるし、またしても部屋の中すら歩行困難。ベッドに横になっても痛い。眠れないほど痛い。これはダメだ。もー無理、ギブ。夜中に悶絶しながら病院にいくことを決意する。

■5日目
夜明けを待ってクレジットカード付帯保険のエマージェンシーデスクに電話、病院を手配してもらうことに。もちろん全額保険利くし、診察費用に関しては仮払いも不要でいけるらしい。通訳の手配もいけるのか聞いてみたらOKだった。お金の心配が無いこともさることながら、もろもろ仲介して手筈を整えてくれるのがありがた過ぎる。保険大事。海外の病院にアポなしで突撃なんてどうしていいか分からんもんね。

早速手配してもらった病院へ向かう。LeConte Medical Center。ERらしい。おぉ、ERってあれじゃんね、ドラマじゃんね、まともに見たこと無いけど、とか軽くテンションが上がるが要するに救急病院ってことですな。

 


着 いてみればなんとも病院らしくない外観。美術館か?って感じよねえ。中に入ってみるとやっぱり病院らしくない。日本の病院と勝手が違い、どうしたらいいのか広いロビーでしばし途方にくれる。とりあえず案内カウンターらしきところで名前を告げてみるも、事態は変わらず。とにかく足痛いんだよぉ、ってことが伝わったら恐らく外科と思われるところに案内してくれ、そこの受付のおねーさんにはアポが伝わっていたようで、名前が書かれたメモを見せながら「これねー、聞いてるわー」って、一安心。
 




またまた病院らしくない待合室でしばし待っていると、名前を呼ばれて診察室へ。




トイレ、テレビ付の完全個室です。




ストレッチャーに乗せられて、診察開始。かくかくしかじかでめっさ足痛いのよ、と説明しながら足を診てもらうと、

「これは、感染症ですね。」

ほほぅ・・かんせんしょう、ですか。で、なんだっけそれ?想定外の診断を言い渡され面食らう。なんだかピンとこないが、とりあえず病名が怖い。「転んだりして傷つけたか?」とか「虫にさされたか?」とか感染症の原因になりそうなことを聞かれたけど、まったく身に覚えが無い。

んじゃ治療前に、質問していきますので答えてくださいねって、「手術したことはありますか?」という質問にちょっとびびる。なんだよぉ、なんの治療すんだよぉ。まさか足切断?とか、一瞬頭をよぎるがそんなわけは無く、お決まりの問診だったようです。アメリカの問診半端ないっす。アレルギーの有無とかから始まって、家族の勤め先まで聞かれる。お国柄でしょうね。この病院は電話の三者通話で医者との間に遠隔地にいる通訳の人が仲介してくれるサービスがあったようでそれを使って会話。通訳無くてもまあなんとかなるかもしれないけど、一応・・・くらいの軽い気持ちで頼んどいたんだけど、まじでよかった。延々と15分くらいの問診攻め。こりゃ通訳無し無理だわ。

問診の後は、なにやらストレッチャーのままゴロゴロ別室に連れて行かれる。おぉ、ERっぽい!とか思ってみたけど、なんのことはないレントゲン撮影。ベッド型の撮影台に移るのに足痛くて悶絶。んでもって個室に戻されると注射針登場。
 




まあ採血するんだろうなと思ってて、やっぱり採血したわけなんですが、その後に点滴登場。うわー、なに、そういう事態?何気に点滴受けるの初めてなんですけど。アメリカで初点滴を経験するとは思わなかった。点滴が終わると処方箋をもらって終了。24時間後にまた診察受けなさいってさ。アメリカ絶叫ツアー改め、アメリカ通院ツアーの始まりである。

結局半日くらいかかってプチ入院状態から開放され、病院を後にする。この時点で時刻はすでに夕刻。街中を車で流してみるとやっぱり楽しそうで、通常であればちょっと降りてみて覗いてみよう、ってとこなんですが、そうは行かない。病院でいろいろ刺激したからか、足の痛みが今までのMAX値を記録しています。Kings Islandの時と同様、車の乗り降りが一大事、降りたところで10mの移動に脂汗たらたらの状態。 車を降りる事=苦行、の状況だ。




んがしかし、そんな中でもこの土地に来た本来の目的であるDollywoodの様子だけは見ておこうと思い向かってみると、すでに閉園の時間のようで駐車場もフリーで進入できてパークゲートに車横付け。
 





降りてみようかしばし悩むが、次いつ来れるかもわからんしここは根性だ、と思い降りてなんとかゲート近くまで来てみる。あぁ、とってもいい雰囲気のパークだ。パーク内から流れるカントリーなBGMを聞きながらなんだか悲しくなってくる。なんでここまで来てパークを目の前にして、中に入ることさえできずに、激痛に耐えてるのか。あやうくマジ泣きするところだったぜ。

へんなアジア人のおっさんが一人、パークの前で足引きずってしかめっ面しながらマジ泣き。通報もんの絵図だ。通報される前に園外でもらえたパークガイドだけ拝借して、パークを去る。さようならDollywood、またいつか来られるかな・・・。

目的も達成(?)したところで、ホテルまで1時間弱の移動を開始。っと、その前にドラッグストアに寄って処方箋を出してもらった薬を購入。これも保険が利くので後で返金されます。




痛 み止めと抗生物質だそう。痛み止めは日本の薬とはレベルが違う。飲んだら眠くなる程度では済まず、徐々に頭がぐあんぐあん、よっぱらって頭がぐるぐるしてるみたいな感覚が襲う。横になっても、ふわーっと吸い込まれるような感覚。帰国後に薬局で見てもらったら、日本では使われない強い薬だそう。なんか怖いわ。薬一粒もやけにでかいし(写真のでかいのは抗生物質のほうだけど)。

なんとかホテルにたどり着き、明日からの予定変更の手配などに追われる。一時寝落ちしてみたりしながらも、早朝のフライトに乗らなければいけないので、まともに寝る時間も無く朝を迎える。





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